思いつきで文章の草稿や断片を書くための場所。

2005-07-19から1日間の記事一覧

草稿帳250-234 欲しがるものは、費やすものの半分の価値も無い。

250 障子が開かれて部屋に朝日が射すのを肌で感じ、眠っていた秀次郎は傍らの刀を掴んで横に転がって飛び起き、そのまま抜刀した。 逆光で顔がわからなかった。やがて目が慣れ、自分の居室に居る人物を視認すると刀を鞘に収めるのも忘れ、慌てて平伏した。 …

草稿帳233-201 欲しがるものは、費やすものの半分の価値も無い。

233 恋は人を変えるというがぼくの姉ほどそれが顕著な人は居ないんじゃないかと思う。 普段はどちらかというと内向的で、優しい振る舞いをするいい人なのだが、一度誰かに恋をすればベクトルが全てその人に向くので、他が一切どうでもよくなるらしい。 中学…